ここでは、一次式の計算方法を振り返りながら、いろいろな計算を行っていきます。
一次式の計算(加法や減法)
例題1
次の計算をしましょう。
(1)
0.2x+(−0.6x+1)
(2)
−31a−(0.5a−1)−43
【基本】一次式の項とまとめ方や【基本】一次式の加法や減法の内容を振り返りながら計算しましょう。
(1)はカッコをはずして計算します。
==0.2x+(−0.6x+1)0.2x−0.6x+1−0.4x+1となります。 −0.6x を足す、というのは、 0.6x を引くことと同じなので、カッコをはずした後は2行目のようになります。小数が含まれている場合でも、文字のついている項は、係数をまとめて計算します。
(2)もカッコをはずして計算しますが、符号に注意しましょう。
===−31a−(0.5a−1)−43−31a−0.5a+1−43−62a−63a+1−43−65a+41となります。カッコの前にマイナスがついている場合、カッコをはずすと、中の符号がすべて変わる点に注意しましょう。この計算では、カッコ内にあった −1 は、カッコをはずすと +1 となります。
一次式の計算(乗法や除法)
例題2
次の計算をしましょう。
(1)
2×(6m+9)÷3
(2)
2(2x+7)−(x−2)−3(3+x)
(3)
−43(x−2)−5(−4x+21)
(4)
12(94x+52)−8(−65x+101)
【基本】一次式と数の乗法や【基本】一次式と数の除法で見たことをもとに、計算していきます。
(1)はまずすべて掛け算になおしてから考えましょう。
===2×(6m+9)÷32×(6m+9)×312×(2m+3)4m+6となります。カッコの中に 31 や 2 を掛けるときには、カッコの各項に掛けないといけない点に注意しましょう。特に、2項目に掛けるのを忘れないようにしましょう。
(2)は分配法則を使ってカッコをはずしますが、符号に注意しましょう。
==2(2x+7)−(x−2)−3(3+x)4x+14−x+2−9−3x7となります。 x の係数は 0 になりますが、このときは 0x とは書かず、省略します。
(3)は次のように計算します。
==−43(x−2)−5(−4x+21)−43x+23+45x−2521x−1
(4)は、分数になっていますが、同じようにカッコをはずして計算していきます。
==12(94x+52)−8(−65x+101)316x+524+320x−5412x+4分配法則を使ってかっこを外しつつ、約分もしています。2つ目のカッコをはずすときには、 −8 を掛けないといけない点に注意しましょう。
おわりに
ここでは、一次式の計算を見てきました。カッコをはずすときに符号を変え忘れたり、掛け忘れるというミスをしやすいです。分数や小数があると式が複雑になって、より忘れやすくなるので注意して計算しましょう。